世界はどこまで細かく分割できるか
初めまして。量子測定班です。
突然ですが、みなさん、身の回りにあるものを思い浮かべてください。何でも構いません。思い浮かべましたか?
次に、その思い浮かべたものを、どんどん分解していってください。例えばりんごを思い浮かべたのなら、りんごを半分に切り、さらにその半分、そのまた半分...という感じで分解していってください。分解できましたか?
途中で分解をやめてしまえば、恐らく薄っぺらいりんごやらなんやらが出来上がったと思います。では、分解を途中でやめずに、際限なく分解していったらどうなるでしょうか?いくらりんごを切っていっても、どんどん薄いりんごができるだけでしょうか。それともどこかで切れなくなってしまうのでしょうか?
このように、物体を細かく切り刻んでいったらどうなるだろうか、という問いを考えたことがある人は、少なくないのではないかと思います。もちろん物体に限らず、例えば光や電気でも構いません。
このような問いに、初めて明確な答えを提示したのが20世紀初頭の物理学でした。
その答えは、物体を細かく分割していくと、どこかで分割できなくなってしまう、という驚くべきものでした。
また、そのようなとても小さなスケールの世界では、われわれが普段使っているルールが成り立たず、どうやら別のルールが成り立っていることが分かりました。
量子測定班では、小さなスケールで成り立つルールはどのようなルールか、ということを考え、実験を行っています。
詳しい内容は、次回以降です。ではまた!